トリガーポイント療法は慢性疼痛疾患に有効
鍼によるトリガーポイント療法は慢性疼痛疾患の治療に有効です。トリガーポイントを的確に治療する事により慢性疼痛の根治を目指す事ができます。また、人は骨格筋や骨膜・靭帯・腱などに形成されたトリガーポイントを『痛覚過敏部位』として認知されます。そこに直接的なアプローチするトリガーポイント療法は頑固な痛みや急性的な痛みなどに即効性が認められます。特に、鍼治療は深部のトリガーポイントに対してアプローチできるため痛みや慢性疼痛の改善傾向が強くなります。
トリガーポイント療法について
痛いところが
悪いところとは限りません。
鍼を用いて痛みの元となる部位に直接アプローチする治療方法が、トリガーポイント療法です。
自律神経症状に有効性が認められる
近年のストレス社会により人の身体は交感神経緊張症状になり、免疫機能は低下・ストレス感受性の増加・普段からの痛みの部位の悪化など様々な症状を引き起こしてしまいます。トリガーポイントを刺激すると副交感神経機能が活性化し、免疫の活性・ストレスに対する防御力・痛みの抑制効果などが期待できます。骨格筋に対するアプローチで様々な部位に働きかけることができるトリガーポイント療法は近年の人の活動にとって予防医学になり得る治療でもあります。
トリガーポイント治療はポイントに鍼が当たりますと、脳に「ココだ、ココが悪い所だ！」と認知させることができる治療法です。脳は痛みの部位を認知するとプラセボを超えた鍼治療効果を生み出します。
トリガーポイントで身体の癖もわかる
トリガーポイントがある部位は無意識に筋肉を伸ばす方向に身体を動かしてしまいます。例えばよく足を組む人はお尻の筋肉に、腰を曲げたり背中を丸めたりしてしまう人は腰や背中に、勉強中やPC作業中に首が前に出てしまう人は首にトリガーポイントがあります。決して姿勢が悪いという一言では片づけられません。考え方を変えると、足を組む人はお尻の筋肉にトリガーポイントがあるから足を組んでしまうだけ。トリガーポイントを治療すれば自然と足を組む癖が治る場合も多いのです。
身体の中にトリガーポイントは
常に潜んでいる
身体に痛みが無くてもトリガーポイントは潜在型のトリガーポイントとして体の中に潜んでいます。それが重い荷物を持ったり、寝違えたり…ということで活性します。過労・冷え・ストレス・睡眠不足・虚血によっても活性型トリガーポイントとなり症状を出します。症状緩和の為にはトリガーポイントを直接治療しなくてはなりません。保存療法で痛みが治まったとしてもそれは活性型のトリガーが潜在型のトリガーに戻っただけです。それを根本から治療するのがトリガーポイント療法です。